999mhz 訳あって臨時

あ〜お

あぶらだこ
1983年結成、1989年活動休止、1996年活動再開。Vo.長谷川裕倫、G.大國正人、B.小町裕、Dr.伊藤健一(2005年1月)
まず、安心して欲しい。バンド名に違わずそのサウンドも妖しかったから。怒涛と慕情を織り交ぜた予測不可能の曲展開に覆い被さるのは何気ない情景にも奥深い宇宙を見出す経文にも似た言葉の世界。

あぶらだこ

(月盤)

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ど宴会錦_やまびこ_湯ヶ島吟行_肴核_索漠な信号_新世界_夕映_律動_冬枯れ花火_過去過去去来
もの凄い勢いで轟音と技巧をこれでもかと見せつけるような「ど宴会錦〜やまびこ」や聴くと何故か元気になる「律動」等のインパクトの強い曲がある一方で、「索漠な信号」「夕映」「過去過去去来」等しっとりとしたバラードもあることを考えると案外バランスがとれている上中毒性も高いのでお薦めです。(2000年10月発売)

あぶらだこ

(トンネル盤)

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都塵気孔_夏風邪へ魚群_磁場_鰐園_ファストダンスは僕に_映発トンネル_湿原へ砂浜_素懐手_自転車の窓から_トリプルレインボー
「都塵気孔」「夏風邪へ魚群」いいなあ。ミーハーと言われるかもしれないけど、ノリのいい曲が好きさ。「ファストダンスは僕に」(インストゥルメンタル)がかっこよく響く。その一方で「自転車の窓から」のような比較的普通の曲もあるのだか、「月盤」に比べたら全体的に少々とっつきにくいかもしれない。(2004年6月発売)
アンジー
1980年結成、1992年活動休止、1999年、2002年一時的に活動再開。Vo.三戸華之介(水戸華之介)、G.中谷のブースカ(中谷ブースカ)、B.岡本様ひこ(岡本有史)、Dr.藤井がちゃ彦(藤井雅彦)
心に染み入る詩といい、ポップなメロディといい、本当にいいバンドだったと思います。web上で今でも根強いファンの多いことが何よりの証明だと思います。現在広く知られていないのは、一体何が悪かったのか今でも疑問です。

溢れる人々

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天井裏から愛を込めて_幽霊_カナリア_サーカス_ジュー・ジュー_アストロボーイ、アストロガール_夜の行進_霧の中_わいわいわい_笑い者_おやすみ
メジャーの1stということで、初めて聴く人にもアンジーがどんなバンドか、わかりやすく創られていると思うんです。それは、今この盤を初めて聴く人にとっても変わらないんじゃないかな、と。励ますときは励ます、泣かせるときは泣かせる、それがきちんと出来ているのでほぼ絶対に聴いて損はないです。(1988年5月発売)

ヒソカ

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雨が降る日もちむちむりい_ナイタラダメヨ_種まき姉ちゃん_黒いスーツケース_星を数えて_幻想の世界_バイキンロック_マグマの人よ
バブル景気の勢いも衰えてきた時期に作成されたアコースティク主体のアルバム。レコーディングした場所は「農業者トレーニングセンター」「飯山八幡宮」「太寧寺」。いわゆるレコーディングスタジオでない上に、曲もロックというより牧歌的なもの、童謡っぽいもの、ユーモラスなものが多いせいか、純朴な味わいが感じられるのが印象的です。(1990年5月発売)
135(ichi san go)
前身ウエストウッドを経て1986年デビュー、2003年高木茂治、本田義博脱退による活動休止。Vo,G.梶原茂人、B.高木茂治、Key,Per.本田義博
アルバム3枚目からは次第にラブソング中心の比較的普通のポップスを演っているのですが、当初はエスニックぽさを感じさせる出自不明のサウンド+ファンタスティックな詩で強烈なインパクトがあったのが非常に印象的で好きでした。

135

購入

我愛イ尓_夢勘定はひとり事_silent days_トキオの顔_0%麗人_Just a Memory_ナスカの風_自由な蟻_ジャイブルの象_湾岸Night
なんと言っても「我愛イ尓(「イ尓」は漢字一文字)」と「トキオの顔」がいい。夜、星々を見上げていると宇宙の果てしない何処かへ行きたくなるぐらいだ。一方「夢勘定はひとり事」「0%麗人」「湾岸Night」は夜の街の恋の歌もあり、現実と非現実の夜を行き来するような感触に包まれる。一度は夜中に灯りを消して独りで聴いてみることをお勧めします。(1987年2月21日発売)

MIZ-INCO

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アルメニアの古城_8月16日_T.V Syndrome_秘恋’87_夢幻飛行_月曜の朝に_回想の窓_砂上の伝説_栞_失楽園_彷徨
全体的に、前作(135)を踏襲し洗練した澄み切った感じがする。おすすめは「夢幻飛行」と「回想の窓」。ロマンチックで別世界の曲のような雰囲気がして浸れる。特に前者のサウンドと詩のセンスは、この人たちにしか創れない感じがして印象に残る。あと、「失楽園」〜「彷徨」の破滅的な曲の流れが凄まじくていい。(1988年3月5日発売)

オーダーメイド

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Will〜オーダーメイド〜_Even_彼方へ_ずっとずっと_午前0時のそれぞれ_純情気分_チャーリーズ_バックギャモンのような_STRAY MAN_東野他全11曲
全2作からエスニックっぽい雰囲気が「消えてしまった」盤。ただ、本人達にしてみればこちらが演(や)りたい路線だったようです。男と女のアダルトな世界を上質なサウンドで語ること。おすすめは昔タイヤのCMにも使われた「Will〜オーダーメイド〜」、シングルカットされた踊れる曲「Even」、独特のイントロが短いながらも印象的な「ずっとずっと」です。(1991年2月21日発売)
有頂天
1982年結成、1991年解散。Vo.ケラ、G.コウ、B.クボブリュ、Dr.ジン、Key.シウ(1991年9月)
ひねくれた歌詞、ひねくれたリズム、しかし聴いてみると明るそうなテクノポップ。そのねじれ具合もまた楽しい。また、ボーカルのケラが主催したナゴムレコードは当時のインディーズシーンの1ジャンルだった、と言っても過言ではない。

ピース

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BYE-BYE_サボタージュ_サングラスにプールを_パンクロームフィルム_ころころ虫_.コレクション_ト・モ・グ・イ_キョコウフクロウの話_フューチュラ他全10曲
所謂ロックやポップのセンス(愛してるとか前向きになれとか)から外れた、しかし楽しい新たな居場所を提供してくれるメジャーデビュー第一弾です。野心的実験精神に溢れており、特に「サボタージュ」の反則度&インパクトが強く、ずっと心に残る曲になるのでは?誉めすぎになるかもしれませんが「意味を越えた快楽」なんて言葉が浮かんできます。(1986年9月21日発売)
SEARCH FOR 1/3

BOIL

心の旅_ドウブツ達の空_ト・モ・グ・イ_一週間_七色シャックリ_べにくじら_ベジタブル_FINE_ホワイトソング_千の病を持つ男_愛のまるやけ他全14曲
LIVE盤であると同時に有頂天のインディーズ時代〜メジャーデビュー前半のベスト盤的意味合いを持つアルバム(ちなみに後半は「FIN」)。「心の旅」はTULIPのカバー、ちなみに現在、スタジオテイク版が銭型金次郎の冒頭で少しだけ流れている。そして最後に「愛のまるやけ」できっちり泣かせてくれる。(1988年6月21日発売)

カラフルメリィが降った街

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ニュース_アローン・アゲイン_有頂天のドレミの唄_2090年のクーデターテープ_いつもの軽い致命傷の朝_ハッピー・スリープ他全16曲
謎の女性「カラフルメリィ」と「街」がモチーフの、その名の通り?にカラフルな楽曲に富んでいて末永く楽しめる盤だと思います。2曲目のカバーや7曲目の「一見」牧歌的な雰囲気も好きなのですが、特にラスト3曲のポップ〜バラード〜エンディングテーマの流れ(主観ですが)は、曲の良さと相成って有頂天の(アルバム上の)最高潮と言っていいでしょう。(1990年4月10日発売)

 

 

か〜こ

カステラ
1986年結成、1993年解散。Vo.大木知之、G.長谷川裕、Ba.福地伸幸、Dr.西尾寛〜福田健治〜本間友浩
この世の中には気楽に聴いて気楽に楽しむ音楽というのもあるわけで、このバンドの場合それが4コマ漫画雑誌のような日常を題材にすることでなし得た気がします。少しヤなことがあったとき聴くと少し気楽になれる、そんなバンドだと思います。

世界の娯楽

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夜明け_軽くなる_やすくなる_アイマイ家族_お天気おじさん_ヤダヤダ_ビデオ買ってよ_頭の輪あるいいヤツ_セミの唄_ワガママ_温室育ち他全15曲
3曲目「軽くなる」に象徴されるように、本当に気軽なポップを楽しめる一枚。ちなみにオリコン初登場3位。軽い曲(深い味わいのある曲を目指したにも関わらず力量不足で軽薄になってしまったのではなく、当初から軽く楽しめる曲でリスナーもそれをわかっていた)でも勢い(アーティストのみならずリスナー側の盛り上がりを含む)で上位にランクインした時代でした。(1989年9月発売)

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あいやいやい_定期が切れちゃった_石油ストーブ_君は何かかくしてる_ノーベル賞音頭_デート・デート・デート_天気がいい_世界が回る他全19曲
軽音楽ならぬ軽ロック。小さいことにクヨクヨするな、というとサラリーマン向けの本のタイトルみたいだが、このCDを聴くと悩むよりも力を抜いて過ごした方がいい気分で人生を送れる、そんな気にさせてくれる。明るく前向きに生きるのではなく、明るく停滞してあまり気にしないで生きる、それもまたアリなのだ。(1990年3月発売)

 

 

さ〜そ

サイズ(PSY・S)
1985年前身のPlaytechsを経て結成、1996年解散。Vo.チャカ(安則まみ)、Key etc.松浦雅也
一人がボーカル、もう一人がシンセ中心の演奏というのはかなり珍しいのでは?(クレヨン社がいたか)シンセの魅力を最大限活かした凝ったサウンドは、当時の雰囲気を伝える意味でも一聴の価値大有り。'80前後に活動したSYZE(サイズ)とは別物。

Mint-Electric

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Simulation_電気とミント_青空は天気雨_TOYHOLIC_Lemonの勇気_Sweet Tragedy_Long Distance_Cubic Lovers_ガラスの明日
とにかく、まず左の「試聴」から「Lemonの勇気」のイントロだけでも聴いてみて下さい。このイントロが(当然、曲も)大好きなんです。全体的に新しいサウンドを作る野心に満ちた、瑞々しさに溢れる一枚だと思います。ポップなのにサビを不意にぶった切るのがカッコいい「電気とミント」、都会の朝の幻想的なバラード「Cubic Lovers」も強く印象的でおすすめです。(1987年8月1日発売)

NON-FICTION

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Parachute Limit_Spiral Lovers_EARTH〜木の上の方舟〜_Angel Night〜天使のいる場所〜_Silver Rain_薔薇とノンフィクション_時の雫他全10曲
前作「Mint〜」が「瑞々しさ」なら、このCDは「成熟」でしょう。一層音が濃縮され重層的になりゴテゴテしている様は、このバブル期当時の状況との関連を思わずにはいられません。「Parachute Limit」「EARTH〜木の上の方舟〜」「Angel Night〜天使のいる場所〜」「薔薇とノンフィクション」の4曲が収録されているだけで圧巻であり、聴いて損はないと思います。(1988年8月1日発売)
じゃがたら
1979年結成、1984年活動休止、1986年活動再開、1990年江戸アケミ死亡により活動停止。Vo.江戸アケミ、G.OTO、G.EBBY、Ba.ナベ、Dr.テイユウ、Sax.篠田昌己、Tru.吉田哲治、Tro.村田陽一、etc…
音楽には大別してメロディを楽しむものとリズムを楽しむものとに分かれると考えている。しらふで腰掛けて聴くヤツと酒飲んで踊って聴くヤツ、と言い換えても間違ってはいまい。じゃがたらは当然後者なので心だけでも躍って聴いて欲しい。

南蛮渡来
(当時は「暗黒大陸じゃがたら」)

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でも・デモ・DEMO_季節のおわり_BABY_タンゴ_アジテーション_ヴァギナ・FUCK_FADE OUT_クニナマシェ_元祖家族百景_ウォークマンのテーマ
ロック誌の名盤特集でヒット率が高い(気がする)本作ですが、ぅゎぁ確かにこりゃ後々まで残るわー。「でも・デモ・DEMO」のイントロなんか異世界に迎え入れられた感じがするし、それに「タンゴ」の街の隅での孤独な絶頂感も「クニナマシェ」のどこかへ引かれ連れられていく感触もうまく嵌(ハマ)れば楽しめるので、こういう音楽に縁遠いと思っている方にこそお勧めします。(1982年5月29日発売)

ニセ予言者ども

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少年少女・みちくさ・ゴーグル、それをしろ・都市生活者の夜
たった4曲しか収録されてないの?と思う方も多いかと思いますが、総収録時間は約41分ですので決してミニアルバムという訳ではないのです。で「みちくさ」と「都市生活者の夜」がすごくイイんです。共に約15分ほどの長い曲なのですが、嵌り具合が長さ相応に深く、夜中に一人で聴くと身に堪えると共に、それだけ嵌れることに「怖気持ちよさ」を感じたりもします。(1987年12月10日発売)
JUN SKY WALKER(S)
1980年結成、1997年解散。Vo.宮田和弥、G.森純太、Ba.伊藤毅〜寺岡呼人〜伊藤毅、Dr.小林雅之
ジュン・スカイ・ウォーカーズ、略してジュンスカ。ライブハウスorホコ天(原宿の歩行者天国)〜メジャーデビュー&チャートインといった道筋をたどったバンドの中でも、その音楽業界下克上感がかなり強かった意味で当時の象徴的存在といえると思います。

ひとつ抱きしめて

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明日が来なくても_ひとつ抱きしめて_声がなくなるまで_すてきな夜空_いつも二人で_カステラ_ガラスの街_望み_傾いた世界_ななしの詩他全13曲
今でいうところの「青春ロック」にかなり近い立ち位置にあると思うのですがどうでしょうか。「明日が来なくても」「ひとつ抱きしめて」「声がなくなるまで」「すてきな夜空」……これらの曲は当時のファンが何に共感したかを語る上でどれも外せないし、今に通じるものもあるのではないかと思っています。人は人をどう見てるか…「ガラスの街」も印象深いです。(1988年11月10日発売)

 

 

は〜ほ

バービーボーイズ
1981年前身のマンブル・マーフィー結成、1983年頃結成、杏子加入、1984年エンリケ加入、1992年解散、2003年3日間だけ復活。Vo,Sax.KONTA、Vo.杏子(vo)、G.いまみちともたか、B.エンリケ、Dr.コイソ
男と女の艶のあるツインボーカルでちょっと年上の世界の恋愛模様を見せてくれたバンドです。曲と詞の洗練されたセンスとアイデアは他のバンドにはない「上手い!」と思わせるものがあります。

3rd.BREAK

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離れろよ_どんなもんだいッ_はやまったらイヤだぜ_ショート寸前_チークダンス_打ち上げ花火_なんだったんだ? 7デイズ_ストップ!_ラサーラ
のっけからグイグイ聴き手を引っ張っていく構成になっていて、ついつい一曲だけ聴くつもりが流しっぱなしになることが多いです。曲も、この話し言葉をこう歌うか、という意外性とメロディの良さがうまくハマっていて心地よいです。気に入ってるのが「なんだったんだ? 7デイズ」(特にギターソロ)ですが、「ラサーラ」も印象深いです。(1986年10月発売)
バクチク(BUCK-TICK)
1984年前身の非難GO-GO結成、1985年頃バクチク結成。Vo.櫻井敦司、G.星野英彦、G.今井寿、B.樋口豊、Dr.ヤガミトール
最初は比較的ポップな路線だったが、次第に深みのある曲や音を追求する方向に行き着いて、またポップ寄りに戻ってきた感じがするバンドです。それにしても時折使われる「元祖ビジュアル系」の呼び名が歯がゆくて仕方がない。

狂った太陽

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スピード_MACHINE_MY FUNNY VALENTINE_変身(REBORN)_エンジェルフィッシュ_JUPITER_さくら_地下室のメロディ_太陽ニ殺サレタ他全11曲
この時代のバクチクは試行錯誤の過程で1作ごとに音質が変化している印象があるが、前作よりもギターを効かせながらデジタル方面に持ち音の領域を広げてきたこのアルバムは、メロディや音のポップさとマニアックさが丁度良くバランスがとれていて聴きやすい。あと、「ジュピター」は平原綾香の同名異曲に隠れがちになってしまったが忘れちゃいかんと思う名曲。(1991年2月発売)
爆風スランプ
1981年結成、1989年江川ほーじん脱退、バーベQ和佐田加入、1999年活動休止、2004年1日だけ復活。Vo.サンプラザ中野、G.パッパラー河合、B.江川ほーじん〜バーベQ和佐田、Dr.ファンキー末吉
詞とVoの風貌(スキンヘッドにグラサン)と相まって当初コミックバンドとして認識されたが、バラードやブレイクの切っ掛けとなった代表曲「Runner」のようなストレートなロックもしっかり聴かせてくれる、侮れないバンドです。

ハイランダー

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ハイランダー_月光_ひどく暑かった日のラブソング_穴があったら出たい_転校生は宇宙人_きのうのレジスタンス_Runner他全12曲
「他の曲に埋もれてしまう曲」が無く、ほとんどの曲がシングルで出せる聴いてて退屈しない一枚。「ひどく暑かった日のラブソング」なんか今でもカッコイイと思うし。ただその分あまり「濃さ」は感じられないかもしれない。「ハイランダー」(テーマ:バブル景気による土地価格の高騰)や「スパる」(同:原発)など、時代を感じさせる一面もある。(1988年11月発売)
The ピーズ
1987年結成、1997年活動休止、2002年活動再開。Vo.,Ba.大木温之、G.安孫子義一、Dr.佐藤シンイチロウ(2004年5月)
自堕落とか、脱力とか、「どうでもいい」とか、世間だのゴールデンタイムとだのと真っ向から対立する価値観の人にとって格好の居場所になるバンドだと思います。本当に世の中が息苦しく耐え切れなくなったときに聴いてみるのもいいかもしれません。

マスカキザル

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いいコになんかなるなよ_どっかにいこー_けばみ_やったなんて_マスカキザル_オナニー禁止令_Telしてこい_ぼけつ_いんらんBaby_バイ菌マン
赤裸々かつヤケクソで突っ走る、その基底部分にあるのは異性からモテないというよりシカトされている男の情念で、その出口はどこにも見えず想いはひたすら低く暗い。しかし、明るく楽しく元気になる曲ばかり紹介しがちなこの世の中の一方で独りで沈み込みたい気分に囚われることもあるわけで、そんなときに寄り添えるこのCDの曲のようなものも大事だと思うのですよ。(1990年9月発売)

クズんなってGO

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ふぬけた_ラブホ_電車でおでかけ_手を出せ_あの女_クズんなってGO_まわりはついている_便所モンキー_ニューマシン_君は僕を好きかい_平和他全13曲
「電車でおでかけ」「クズんなってGO」「君は僕を好きかい」「平和(ピンフ)」…泣き系の曲から語るのはイカンのかもしれないが、共通してどこかこの世(=マトモに生活すること)を突き放した感覚があるのが心地よくていい。生きてていつも活き活きしてられる訳じゃないから……話は変わるけど、今聴くとフリーター世代の心情を先取りした感じがしないでもないんだけど、どうだろう?(1992年4月発売)
P-model
1979年結成、休止したり再開したりしながら現在活動休止中(2005年1月)。核P-modelとかいう類似品があるらしい。
特に'80年代のこのバンドはテクノと共に試行錯誤を繰り返し作風が変化し続けているせいもあって、独自の雰囲気を醸し出すサウンドが世に広く知られていないのは勿体無い。昔の作品でも「古い」の一言で片付けられない屹立した存在感を示している。

ポプリ

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ジャングルベッドI_青十字_ジャングルベッドII_ブループリント_フィルム_モノクローム・スクリーン_marvel_ナチュラル_いまわし電話_potpourri他全13曲
ピコピコ装飾した雰囲気の前作2枚から一転して、いかにテクノのノウハウで研ぎ澄まされたもの−サウンド然り、楽曲然り−を新たに産み出すことに専念した1枚です。詩・曲の構成要素を少なくしてサビですら他のメロディ並に抑圧した結果、起伏よりも反復によるクールな心地良さを産み出せたのではないでしょうか。(1981年3月25日発売)

カルカドル

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KARKADOR_オルガン山にて_ダンス素凡夫_サイボーグ_1778−1985_LEAK_オール_HOURGLASS_PIPER_KAR¢ADOR
このアルバムのサウンドはこのアルバムでしか聴けない。1枚前(アナザー・ゲーム)も後(ワン・パターン)もまったく別の音になっているからだ。透明感のあるサウンドと寂寥感のある詩とポップな曲が合わさってどことなく浮世離れした、不思議な感覚が味わえる。特に「サイボーグ」「LEAK」「オール」はイイ!(1985年10月25日発売)
PINK
1983年前身のおピンク兄弟を経て結成、1989年解散。Vo.福岡ユタカ、G.渋谷ヒデヒロ〜大谷レイブン〜逆井オサム、B.岡野ハジメ、Dr.スティーヴ衛藤、Per.矢壁アツノブ、Key.ホッピー神山
楽器と楽器と…それと声とが、つまり異なる音と旋律が撚(よ)り合わさり、うねりが生まれる。それにリズムといううねりを組み合わせることで曲となり、スピーカーから迫ってくる。PINKはそんなうねりのリズムと旋律の多彩さが際立っていたと思う。

DAYDREAM TRACKS

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ZEAN ZEAN #0_MOONSTRUCK PARTY_PRIVATE STORY_砂の雫(SUNA NO SHIZUKU)_HINEMOSU
1stアルバムをMOONから出したPINKの、それ以前に所属していたEPICソニー時代の音源をまとめた盤。「PRIVATE STORY」は映画「チ・ン・ピ・ラ」の主題歌。でも他の曲のほうがお薦め。ZEAN ZEAN #0も1stに収められているのに比べ荒削りな感じが面白いし「MOONSTRUCK PARTY」も改変の仕方が楽しい曲です。「砂の雫」の切迫感も印象的です。(1987年7月22日発売)

PSYCHO-
DELICIOUS

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NAKED CHILD_KEEP YOUR VIEW_LOVE IS STRANGE _SCANNER_SHADOW PARADISE_SLIP INTO FIRE _ELCTRIC MESSAGE他全9曲
PINKのアルバムの中で一番音が落ち着いて、洗練された印象がある。「KEEP YOUR VIEW」は当時CMで流れていたので聴いたことのある人も多いはず。「SHADOW PARADISE」「SLIP INTO FIRE」など全体的にどこか幻想的な雰囲気がするアルバムですが、アップテンポな「NAKED CHILD」やユーモラスな「SCANNER」もお薦め。(1987年1月28日発売)

CYBER

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TOKYO JOY_CLIMB,BABY CLIMB_CHRISTMAS ILLUSION_二人の楽園_FOREVER&EVER_熱砂の果て_FIRE_GO EAST他全14曲
PINKのアルバムの中で一番音がきらびやかで曲がバラエティに富んでいて、そして「音楽の濃さ」が感じられるお勧めの一品です。なのに、この盤からシングルヒットした曲がないため今ではあまり知る人がいないのがすごく悔しい。聴いてて楽しい(重要)って意味でも、もっと再評価されてしかるべき盤だと思います。(1987年10月28日発売)
ほぶらきん
1979年結成、1983年解散?Vo.Piano.森下太朗、G.黄之瀬英史、B.山本進、Dr.青木宝生、Key.木村隆浩
子供の頃、適当なメロディに適当な歌詞を乗っけて口ずさんでいたことはないだろうか。これを大真面目(?)に演ったのがほぶらきんであり、その曲群は小学生の発想をそのまま曲にしたが故に聴き手を分類不能から理解を越えた境地へ誘う。

ほぶらきん

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私はライオン_いけいけブッチャー_牧場の少女_アックンチャン_山はサンタだ_陽気なサイパネ人_こがねむし_ピーピーパピパピー他全51曲
このCDを聴くと、音楽やるきっかけなんて、それこそ受け狙いでもいいんだなあって思える。人間やりたいことやって楽しく生きていけりゃいいんだよ、と。実際コミックソングっぽい曲も多いので聴いてて楽しいですよ。そして自分にも子供の頃があったのを思い出したりして。6曲目と39曲目は少し泣けるのもイイ。(1991年4月発売)

ランニング・ホームラン

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暴れんぼう将軍K_牧場の少女_ゴースン_金勝は信楽守る山_不思議な魔法瓶_とんがりとしき_ミネソタの卵売り_わらびもち〜山はサンタだ_他全40曲
確かに音質がいいに越したことは無いのですが、私の場合は'80年の初頭の昔に思いを馳せながらこんな音楽を演(や)っていた、という実感が感じられることが第一ですので、これはこれでいいのです。どこかのどかに感じられるのは、演奏者と客と互いに恵まれた幸せなライブだったからのでしょう。「村のかじや」と「いけいけブッチャー」の異様な盛り上がりがカッコエエです。(2001年6月28日発売)

 

 

ま〜も

メトロファルス
1981年結成、1991年活動休止、1992年活動再開。Vo.伊藤ヨタロウ、G.田村玄一、B.光永厳、Dr.石坪信也、key.ライオン・メリー(2005年3月)
当初は活動していた80年代の東京の、そして横川タダヒコ(現脱退)が加入してからは江戸以上東京未満の都市の生活を切り取って歌うことが多いようで、それにつれて音楽性も変わっていったけどそれは聴いてのお楽しみってことで。

Barizanbeaux(バリザンボー)

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密室で眠れ_漂白都市_ウィザード・イン・マイ・ポケット_梟たちの夜_オニオン・ヘッズ_なしくずしオペラ_ペンデュラム_ホスピタル_蒼い残り火他全11曲
もう20年以上前の盤なので今の感覚からすれば音がチープに聴こえても仕方がないのですが、詩の切り口も曲の構成も他に類を見ない感じがして、当時良かったものが音の弱さをカバーして今でも良く聴こえる例、かもしれません。その中でも当時の人気ナンバーだったというのも頷ける「オニオン・ヘッズ」とユーモラスな「ウィザード・イン・マイ・ポケット」が印象的でした。(1983年11月25日発売)

Limbo島

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LIMBO島_東京暮色_蝙蝠翁_憂いの玉箒_あんなに空が_風来坊とアーティチョーク_オーロラ・レゲエ_ZINGARO_さまよえる楽隊他全12曲
現代の演奏で昔の情景を想い歌い上げた本作は、古臭くなくそして懐かしく、アンティーク家具や小物のような洒落た艶やかさがある。おじいちゃんおばあちゃんに聴かせたらどんな感想が返ってくるだろうか。ちなみにLimboとは「地獄の辺土」(=「(忘れられた)無用な人や物の捨て場所」)の意味。そんな場所でも人は逞しく、或いは飄々として生きていく。(1996年1月25日発売)
猛毒
1986年カセットデビュー。2005年10月現在活動休止中。Vo.バカ社長(クレイジーSKB)、G.本多雄介、B.サンダー杉山、Dr.チャクラ成人、悪徳マネージャー.東野A心
一言で言うなら「芸能人ネタパンク」。TV画面の向こう側の人たちを揶揄し、罵倒し、野次ったその声は、その主張の過激さと馬鹿馬鹿しさを通り抜けてある意味純粋で清々しくさえ感じられる。ポピュラー音楽に対する考え方が変わる一枚。

これで終わりだと思ったら大間違いだ!!

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たんすをかついだアホだぬき_マチャアキ海をゆく_正味な話が横山やすし_くいしん坊!万歳_怒りの小金治'92_北島三郎さけ茶漬け_GUTS DEATH他全79曲
あまりの過激さ故に日本国内のジャケ&CDプレスを拒否され、韓国で製作され逆輸入された2枚組アルバム。取り上げられている芸能人で言うなら、横山やすし、ガッツ石松、元広島の衣笠、北島三郎の印象が強い…それにしても、濃い面々だ。世の中何でもアリだと猛烈に感じさせてくれる点でも貴重。店で見かけたら人として即ゲットな名盤。(1992年7月30日発売)

湘南…おまえはどこのワカメじゃ!?

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愛川欽也ロバくん_北の国から青大将_フルハムロード_稲川メッシュ_ホタテ(和製プレスリー)_湘南が生んだ馬鹿親子_山下清もつらいよ!他全42曲
そういや、塩田丸男はどこへ行ってしまったんだろう。10年以上昔の盤ですのでネタが理解し辛い点があるのは否めませんが、その底流に流れる著名人や芸人はネタにされてこそナンボ、という思いはきっと伝わると思います。インディーズなら個人攻撃(?)もあり(横浜ビブレ〜)ひでぇ。ジャケだけ見るとメジャーっぽいのに。あと「オコソトノ」の盛り上がりは異常、そんな盤。(1993年8月25日発売)

 

 

や〜よ

ユニコーン
1986年結成、1993年解散。Vo.,G.奥田民夫、G.手島いさむ、B.堀内一史、Dr.西川幸一(川西幸一)、key.向井美音里〜阿部義晴
デビューした当時はちょっとセンスのいいポップバンドと認識していたのですが、途中からものすごく個性が際立ってきたのが強く印象に残っています。その後音楽性がマニアックになり、ドラマーの脱退後間を置かず解散してしまいました。

服部

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ハッタリ_ジゴロ_服部_おかしな2人_ペーター_パパは金持ち_君達は天使_逆光_デーゲーム_人生は上々だ_抱けるあの娘_大迷惑_ミルク他全14曲
デビュー当時のポップさと後期のマニアックな志向の分岐点の時期の、ユニコーンの存在を強く印象付けた一枚です。どんな印象か、というと詞にも曲にもみられる、少しひねたユーモアってことに集約されるのだと思います。「服部」「おかしな2人」「デーゲーム」「人生は上々だ」「大迷惑」など楽しめる曲が多いのでお勧めです。(1989年5月1日発売)

おどる亀ヤプシ

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初恋_ママと寝る人_12才_ボサノバ父さん_PTA~光のネットワーク_俺の走り
コンセプトは確か「母と子のユニコーン」。親と子、先生と生徒、あの娘と俺……一見色モノ企画盤に見えて、オトナがシカトしがちなコドモの世界のシリアスさ、切実さにきちんと向き合っている、子供にも聴かせたい盤です。特に「12才」は必聴。小学生の勉強の辛さがテーマの曲なんてそうそうないですから……(発売年から世代を考慮できれば更にgood!)(1990年11月1日発売)

 

 

ら〜ろ

レピッシュ
1984年結成、2002年Key.Sax.上田現・Dr.雪好脱退、現在活動休止中。Vo,Trampet.MAGUMI、G.杉本恭一、B.tatsu(2005年1月)
トラッペットがけたたましく鳴り響く威勢の良さと物事を淡々と語るクールさを併せ持つバンドで、基本的にポップ(同名タイトルのアルバムあり)ないい曲が多いので、現時点であまり知られていなさそうなのは正直、悔しい。

レピッシュ

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美代ちゃんの×××_ガンジー_CARNIVAL_Good dog_イージンサン_BIG HOUSE_太郎_COMPLEX_Love song_LAULA_タンポポ_パヤパヤ
「LAULA」はシングル発売こそされてないものの、ファン人気が高かったテンション上がる曲。他にも「Good dog」や「太郎」の世の中を斜に構えて刺すような感覚とか、洋酒のCMに使われていそうな「イージンサン」とか、不思議感覚が楽しい「タンポポ」が好きだったりします。「ガンジー」のようなとっつきやすい曲もあり、気軽に聞ける間口の広い盤だと思います。(1987年11月21日発売)

ワンダーブック

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OUR LIFE_リックサック_BAD MAN?_Time Slip_爆裂レインコート(胎児の夢)_Boy_Tears_ BANANA TRIP_ゼゼヒヒのヤマイ_胡蝶の夢_room
「OUR LIFE」や「Time Slip」の流れ込むような勢いもユーモラスな「リックサック」も、「胡蝶の夢」の不条理な世界に対する叫びも、「ゼゼヒヒのヤマイ」の遠巻きに風景を眺めている感じも「爆裂レインコート」の日曜の午後のような怠惰も大切にしたい。特に後の方は歌の題材として滅多に無いと思うので。でも全体的に割と軽い感じで楽しめる盤ですよ。(1988年9月21日発売)

ANIMAL ?

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HARD LIFE(Live)_ONE TWO SKA_シュハキマセリ_めがねの日本_パーティ_ANIMAL BEAT(Live)
タイトルはインディーズ時代の4曲入りアルバム「アニマルビート」の続編って意味なのだろう。「シュハキマセリ」は独自な視点のクリスマスソング。それにしても、「HARD LIFE」と「ANIMAL BEAT」がスタジオ録音でダブルA面シングルで発売される歴史があっても良かったよなと思う今日この頃。コストパフォーマンスの高い一枚だと思います。(1989年3月8日発売)
ロングバケーション
1991年結成、1995年休止、2001年7月復活予定…でした。現在活動休止中(2005年11月)。Vo.KERA、Syn,Com.中野テルヲ、Dr,G.みのすけ
有頂天のケラが中心となって結成したロンバケことロングバケーションは、「ちょっとお洒落」「ちょっとテクノ」「ちょっと映画音楽」だいたいこんな感じのバンドです。あと、いつか復活してください。「たのみこむ」に申し込みたいぐらいです。

LONG VACATION'S POP

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シェリーにくちづけ_青空のかけら_ヴィジョナリー・ストーリーズ_ロング・ヴァケーションズ・タッチ_アラバマ・ソング_ベイビー・ゴー・ラウンド他全10曲
これ、カッコイイですよ。といっても当時の最先端の音が今でも通用するって意味じゃなくて、音的には新しくないのですがお洒落に聴かせるセンスがある、そんな感じなんです。とっつき易い「シェリーにくちづけ」「青空のかけら」のカバーから「アラバマ・ソング」のような一ひねりしたような曲まで幅広く楽しめる盤だと思います。(1992年8月26日発売)

サンシャイン・ノート

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太陽の下の18才_ブルー・スカイラーキング_レイン・ソング_BITTER SWEET SUNSHINE_操行ゼロ_思い出した夢のいくつか_いつか聴いた歌他全13曲
とにかくいい曲が多い盤なので、買って損することはないと思います。それも明るい曲からしっとり聴かせる曲までバランス良く揃っていると思います。特に最後の3曲は…「操行ゼロ」はムチャクチャカッコイイし「思い出した夢のいくつか」は切ないし「いつか聴いた歌」は陽気な中にほのかに哀愁を感じさせるのがいいもんなんです。(1994年7月25日発売)